1.敷布団のサイズ一覧
敷布団(和式) | ベッドマットレス 厚み×幅×長さ |
掛布団 | |
---|---|---|---|
ベビー | 90×130㎝ | 72×120㎝ | 110×130㎝ |
キッズ | 90×160㎝ | なし | 120×160㎝ |
ジュニア | 90×185㎝ | なし | 135×185㎝ |
シングル | 100×210㎝ | 6~18×95×195~198㎝ | 150×210㎝ |
セミダブル | 120×210㎝ | 6~18×120×195~198㎝ | 170×210㎝ |
ダブル | 140×210㎝ | 6~18×140×195~198㎝ | 190×210㎝ |
ワイドダブル | 150×210㎝ | 6~18×150×195~198㎝ | 200×210㎝ |
クイーン | 160×210㎝ | 6~18×160×195~198㎝ | 210×210㎝ |
キング | 170~200×210㎝ | 6~18×170~200×195~198㎝ | 230×210㎝ |
シングル丈長 | 100×230㎝ | 150×230㎝ | |
セミダブル丈長 | 120×230㎝ | 170×210㎝ | |
ダブル丈長 | 140×230㎝ | 190×230㎝ | |
ワイドダブル丈長 | 150×230㎝ | 200×230㎝ | |
クイーン丈長 | 160×230㎝ | 210×230㎝ | |
キング丈長 | 170~200×230㎝ | 230×230㎝ |
上記サイズ表は布団店で認識している一般的な敷布団のサイズとなっております。
JIS規格とは違う数値ですが、一般に流通している布団はほとんどこの表になってます。
最近では、ファミリーサイズといって、200cm×200cmや、210cm×210cmといったとても大きなサイズの敷布団で、お父さん+お母さん+子ども2~3人などの計4~5人で一緒に寝るご家族もいます。
気を付けなくてはいけないのが、サイズに気をとらわれ過ぎると、一般的な敷布団の場合、重すぎることがある点です。
また、カタログ販売などの敷布団では薄すぎで、寝たときにからだに床を感じてしまったり、冷えから、おねしょや、お腹をこわすこともあるので、慎重に選びましょう。
ちなみにファミリーサイズの敷布団の場合、軽くて薄いだけではなく、しっかりと体を支えられる「腰いい寝」がおすすめです。
2.敷布団とマットレスの違い
敷布団のサイズ表記は縦横しかありませんが、マットレスは縦横のほかに厚み(高さ)があります。
マットレスは主に3種類あります。
ベッドの上にあるスプリングなどのベッドマットレス。
「ムアツ布団」や「エアウィーヴ」のような機能性マットレス。
そして、和式の敷布団の下に敷く三つ折りが主流のウレタンマットレス。
これらの総称がマットレスです。
どれもみな、厚みが表記されています。
一方、羊毛敷布団、木綿わた敷布団、化繊敷布団など、敷布団という名前が付くものは、100cm×210cmとか、100cm×200cmなど、縦と横しか表記されておりません。
3.敷布団のサイズ
私達ふとん職人の国家検定2級の試験では、木綿わた敷布団、掛布団、座布団のどれかをつくる実技試験があります。
ちなみに、私は敷布団と掛布団の2種類をつくりました。
さて、試験では側(がわ)の生地に着物を縫う前の反物を使います。
敷布団の横幅は、この反物を3枚つなげます。1枚が36cm~37cmの幅ですので、105cmで仕上げます。そのため、敷布団のことを三巾(みはば)と呼びます。
長さは、試験の時は200cm。通常は身長プラス35cm。
昭和の終わりごろから、シングルロングという呼び名で、210cmの敷布団が普通に販売されるようになりました。
逆算すると175cmまでの方が使えますね。日本人の身長が昔より伸びたのです。
サテン生地という生地が出回り、この生地は初めから幅105cm(三巾)あるのです。
しかし、縫う分を差し引くと100cmになってしまうことから、敷布団の横幅は100cmが普通となりました。
このような歴史から、現在、敷布団のシングルサイズは100cm×210cmが一般的となっています。
セミダブルは120cm幅、ダブルは140cm、クイーンは160cmと、20cmずつ大きくすると、計算しやすくなります。
ワイドシングル、ワイドダブルというサイズもあります。ワイドとついたら10cm大きくなります。
ちなみにカバーのサイズは、縦も横も5cm足すとちょうどよいです。
例えばシングルの敷布団カバーは105×215cm、セミダブルの敷布団カバーは125cm×215cmという具合です。
4.ベッドマットレスのサイズ
ベッドのサイズは、ベッドのフレームのサイズと、その上にのっているマットレスのサイズの2通りありますが、布団に関係するのはマットレスサイズとなります。
マットレスは人間工学の考えから計算式が違い、身長×1.05プラス15cmです。身長を計るときは、足が直角で測りますが、眠るときは、足の大きさも関係あります。
従って身長×1.05cmとなり、頭には枕が必要で、その余裕を15cmみてあります。
一般的なマットレスのシングルサイズは、横幅95cm長さ195cm、厚みは各社まちまちです。
また、ベッドマットレスの厚みは14cmから18cmの間が多いです。
5.機能性マットレスのサイズ
近年、マットレスというと、低反発のマットレスや、「エアウィーヴ」のような高反発マットレスといった機能性マットレスを想像する方が多いでしょう。
こちらの機能性マットレスの厚みは3cm~4cmが多いです。幅は95cm~97cm。
問題は長さです。
既製品のほとんどは195cm。ベッドのマットレスとして使うならちょうどはまるサイズです。
しかし日本人男性の身長は171cmが平均です。
マットレスの計算式を逆算すると、
195cmー15cm=180cm。
180cm÷1.05=171.428cm。
平均身長ギリギリまでの人しか快適に使えないということですね。
また、マットレスの厚みが3cm~4cmでは敷布団の厚みとほとんど一緒です。
これでは足のところから冷気が入り込みやすくなります。
なにせ敷布団のサイズは身長プラス35cmと、国家検定の試験でも出題されるほど重要な計算式ですから。
ちなみに、敷布団にした場合(フローリングでのしよう)
195cmー35cm=160cmですから、
男性には全然足りません。(ベッドでは掛布団がたれるのに対し、フローリングでは掛布団がたれないため、敷布団とマットレスでは、計算方法が違うのです。)
もし機能性マットレスを購入したのに、何が原因かよくわからないけどあまり眠れない感じがすると思ったら、マットレスのサイズが原因かもしれません。
6.ベビーサイズ
日本人のサイズ感覚は、非常に優れています。ある勉強会に行ったとき、
「赤ちゃんは寝返りを打ちながら、重力を感じ、脳細胞が刺激を受けて成長する。ある領域の広さで寝返りを打ち、最後にお母さんの肌に当たると安心し、もっと脳細胞が広がる」
と聞きました。
お母さんってすごいな~と驚きましたが、もっと驚いたのは、その寝返りの理想の領域のサイズが、100cm×140cmというのです。
和布団のベビーの敷サイズ表を見てください。
90cm×130cmとなってますよね。ほぼ一緒。
何かを感じてこの大きさにしたのではないかと思いました。
一般的なベビーベッドは72cmの幅しかないですもんね。
ちなみに、私の子供は保育園育ち。3人おりますが、みんな大きく、後ろから2〜3番目の身長でした。
保育園ですので、お昼寝があります。
3人とも卒園までこのサイズの布団をお昼寝布団にしていました。
もうみんな20歳を超えてます。現在3人の身長は、男の子176cm、女の子171cm、女の子163cmです。
ほとんど病気もなく、すくすく育ちましたよwww。